【裾が引きつらないコツ!】パンツの裾上げ(お直し)方法

【裾が引きつらないコツ!】パンツの裾上げ(お直し)方法 ミシン・裁縫

パンツ(ズボン)の裾上げをしたら引きつってしまった。

どうやったらうまく裾上げができるの?

裾がすぼまっているタイプのパンツを裾上げすると引きつってしまいうまくいかないという声をよく聞きます。

そんな方のために私がいつもしているパンツの裾上げ方法を説明します。

今回は仕事もプライベートでも使えるパンツを買いました。
いつものごとく色違いで2色(ブルーとパープル)買いました。

こちらがビフォーアフターです。

before_after

裾上げ前でも別に長くはないのですが、少し短くしたほうがバランスがいいかと思い裾上げしました。
裾上げするだけでバランスが良くなっておしゃれに見えます。

今回はブルーのパンツを使って裾上げの方法を説明していきます。

1.パンツの採寸をする

今回は足首少し上くらいの出来上がりの丈にします。

何センチ裾上げしたいかと、縫いしろの長さを決めます。

裾上げ 7cm
縫いしろ 3cmなので
4cm切ることになります。

全体図としてはこんな感じです。

パンツの裾上げ全体図

上の図のように一気に線を引いていきます。
このように3箇所に線を引きました。
パンツの裾上げ_線を引く

まずは、4cmの線に沿ってはさみでカットします。
切ったらこんな感じになります。

パンツの裾を切る

2.脇を調整する

ここが今回の最大のポイントです!

裾が引きつらないようにする大事な作業です。

裾がすぼまっているタイプのパンツの裾上げをすると何故か長さが合わずにしわになったりしませんか?

これは、上の方は太く下の方は細くなっているため折り曲げてまつろうとすると幅が違ってつっぱるからです。

こんな感じでAとBの長さは違います。

裾がすぼまっているパンツ

そのためAとBの長さを同じ長さにします。

下記の図のようにAの長さを図り、Bに同じ長さの線を引きます。(①)

そしてBの線の端と出来上がり線の端に線を引きます。(②)

脇を調整する_全体図こんな感じになります。

脇を調整する_写真

3.ミシンをかける

線を引いたところ(赤線)にミシンをかけます。

こんな感じになります。

端をミシンにかける

4.糸をほどく

元の縫い目(赤線)の糸をほどきます。

縫い目をほどく

5.縫い代を割る

縫い代部分(布が2枚重なった部分)にアイロンをかけます。

縫い代を割ることで次の作業のロックミシンがかけやすくなります。

裾を割る

6.ロックミシンをかける

ロックミシンをかけます。

ロックミシンは、布の端がほつれないようする「かがり縫い」や、伸縮性のあるニット素材の縫い合わせが得意なミシンです。
下の写真でも分かるように普通のミシンと違いますよね。

私は家にロックミシンはないのでいつも教室のロックミシンを使用しています。

ロックミシンの代用として家庭用ミシンの「ジグザグ縫い」を使うのもおススメです。

但し、仕上がりはロックミシンほどきれいではないのであくまで端の処理を家庭用ミシンでしたいという方は使ってみてください。

ロックミシン

ロックミシンをかける時は右上の写真のように、パンツを裏返しにして表の生地を縫うとキレイに縫うことができます。

このように端の処理ができました。ロックミシン2

7.しつけ縫いをする

裾を線に合わせて折ります。

マチ針で留め、その後しつけ縫いをします。

まち針を止める

しつけ縫いが終われば、マチ針ははずしてください。

しつけ縫い

しつけ縫いの時点で、丈の長さが間違いないか、試着します。

8.流しまつり縫いをする

流しまつり縫いをします。

表側の織糸1~2本と、裏側の三つ折りにした部分をすくうように縫います。

表側に縫い目が大きく出ないように気をつけてください。

表側に縫い目が出ない縫い方ですが糸の色は生地の色に合わせたものを使ってください。

縫い終わったら、しつけ縫いを取ります。

仕上げ

9.アイロンをかける

最後にアイロンをかけます。

アイロンの温度が高いと生地にテカリが出てしまうのでタグの品質表示に書かれている温度を守って下さい。

いかがでしたでしょうか。

今回は裾も短く比較的簡単な作業だったので2本で2時間程でした。

皆さんも是非チェレンジしてみてください!

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